『ママオメガ』と『ベルタママリズム』は、「妊活中」「妊娠中」「授乳期」の栄養補給として、葉酸+オメガ3(オメガ3脂肪酸)を配合したサプリメントです。
オメガ3脂肪酸には「海洋性」と「植物性」があり、ママオメガには、植物性のオメガ3脂肪酸が配合されています。植物性オメガ3脂肪酸は、その一部が体内でDHA・EPAに変換されその効果を発揮します。
葉酸サプリ『ベルタママリズム』には、クリルオイル(南極オキアミ)のDHA、亜麻仁油とエゴマ油のオメガ3が配合されています。
最新の研究で、「海洋性」と「植物性」のオメガ3脂肪酸には、それぞれ健康への違った効果があることが明らかになっているようです。
葉酸サプリで知られるベルタの『ベルタママリズム』が、「海洋性」と「植物性」両方のオメガ3脂肪酸を配合しているのには、このような研究結果が背景にあるのかもしれません。
葉酸サプリ『ママオメガ』と『ベルタママリズム』・オメガ3脂肪酸の効果
『ママオメガ』のオメガ3脂肪酸の原料は、オーガニックの植物由来のものですが、魚由来のDHA・EPAとは違います。
つまり植物性のオメガ3を摂取することは、間接的にDHA・EPAを摂ることにもなるわけです。
『ママオメガ』の1日当りの目安摂取量に配合されている「オメガ3」と「モノグルタミン酸型葉酸」の配合量は、つぎのようになっています。
『ママオメガ』公式サイトにも、植物由来かつオーガニック由来のオメガ3が、体内でDHA・EPAに変換されるとの説明がありますが、実際に変換される量はわかりません。
妊娠中・授乳中にオメガ3脂肪酸がなぜ必要?
DHA は、神経シナプスや網膜の光受容体に多く存在していて、妊娠中は、胎児のこれらの器官を生成するために、より多くの オメガ3脂肪
酸の摂取が必要とされています。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によれば、オメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)の摂取目安量は、つぎのようになっています。
●30〜49 歳女性(非妊娠):1.6 g/日
●授乳婦: 1.8g/日
妊娠中の女性の n─3系脂肪酸摂取量の中央値は 1.48 g/日で、これが胎児の発育に問題のない値と考えられ、この数値がベースになっています。
授乳中の女性の目安量が多いのは、母乳脂質成分を持つ母乳を分泌する必要があるからです。
この数値は、授乳婦の大多数が必須脂肪酸としての欠乏症状が認められないとされる量であって、十分足りている量というわけではありません。
オメガ3脂肪酸のはたらき
オメガ3必須脂肪酸は、通称「命の脂」とも呼ばれています。
人間の細胞は約60兆個ありますが、ほとんどが脂でできていて、健康維持はもちろん、オメガ3は、人間の細胞や脳、目の網膜、臓器、子宮や妊娠などにとっても重要な栄養素です。
厚生労働省が、妊娠中・授乳中のママさんに、通常より多くのオメガ3を摂取することを呼びかけているのは、お腹の赤ちゃんの健康や、母乳の栄養を考えてのこと。
妊活期には、妊娠しやすいカラダへサポートし、妊娠中には、ママさんの体と産まれてくる赤ちゃんの健康。そして、授乳期には、母乳による赤ちゃんの栄養補給になるわけです。
『ベルタママリズム』は、ママさんのリズムをととのえるため、おもに「産後」「育児期」用のサプリメントとして開発されています。
ヒトの脳に含まれるオメガ3量の変化
ヒトの脳に含まれるオメガ3脂肪酸の量は、赤ちゃんの成長に合わせて増えていきます。
つまり、オメガ3脂肪酸は、赤ちゃんの脳の成長に欠かせない栄養素ということです。胎児が成長するときはもちろんですが、2歳ぐらいまで増えていきますから、母乳の質が大事になるわけです。
魚からのDHA/EPAの摂取について
『ベルタママリズム』には、クリルオイルのオメガ3脂肪酸(DHA)が配合されています。
海洋性オメガ3なので、水銀や放射性物質を心配する方がいらっしゃるかもしれませんが、『ベルタママリズム』の原料・クリルオイルは安全性がとても高いのです。
クリルオイルの原料となる南極オキアミは、食物連鎖の最下層にいるので、汚染物質が蓄積しにくいのです。
大量生産が可能な青魚や藻からオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を抽出した製品には、魚が取り込んだ水銀や放射性物質への暴露の心配が残ることがあります。
『ママオメガ』が魚由来のオメガ3脂肪酸が使われていない理由として、海洋性オメガ3の心配を挙げていますが、国内製造のDHA/EPAサプリであれば、これらのリスクが無い原材料が使われていますので心配はいりません。
母子手帳では、魚介類に含まれる水銀についての項目のなかで、次のように注意を呼びかけています。
魚介類の一部には、食物連鎖を通じて、高い濃度の水銀が含まれているものもあり、一部の魚ばかりにかたよって、毎日たくさん食べることは避けましょう。
『ベルタママリズム』の品質試験
『ベルタママリズム』に配合されている高品質の「オメガ3脂肪酸」は、次のすべての検出試験で、対象物質が検出されていないことが証明されています。
- 残留農薬
- 放射性物質
- 水銀・重金属類
『ベルタママリズム』の葉酸
『ベルタママリズム』には、厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸が配合されています。※『ママオメガ』の葉酸もこのモノグルタミン酸型です。
他社の葉酸サプリのなかには、ポリグルタミン酸型葉酸を配合しているものもあります。
ポリグルタミン酸型葉酸は一度モノグルタミン酸型葉酸に変換されてから、腸で吸収されますので、「モノグルタミン酸型葉酸」のほうが吸収効率が良いわけです。
葉酸の摂り過ぎはだいじょうぶ?
妊活中の女性の場合、厚生労働省は神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減するために、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までに、付加的に葉酸を1日400㎍摂取することを推奨しています。
成人の推奨量は、1日240㎍ですが、妊婦さんでは480㎍、授乳中は340㎍です。
『ベルタママリズム』が葉酸340㎍を配合しているのは、「授乳中」のママさんを考えてのこと。
葉酸は、たくさん摂ればよいわけではなく、サプリメントなどで付加的に摂取する上限量が1日1000㎍とされています。
過剰摂取は、健康障害を起こすリスクがあるため、耐容上限量が設定されていますが、通常の食事ではまず超えることは考えられない数値です。
妊活中の女性の場合、さらに付加的な量が必要となるためサプリメントでの摂取が推奨されているわけです。
一番気を付けないといけないのは、複数のサプリメントを飲んでいる場合です。葉酸だけでなく、他の栄養素についても、摂取上限量を超えないようにしなければいけません。
もし、心配なら、かかりつけのお医者さまと相談されることをおすすめします。
『ベルタママリズム』に配合されている栄養素
『ベルタママリズム』には、「オメガ3脂肪酸」と「モノグルタミン酸型葉酸」のほかにも、さまざまな栄養素が配合されていて、産後や授乳期のママさんに不足しがちな栄養を補っています。
<ベルタママリズム:原材料>
まとめ
『ママオメガ』は、販売情報が確認できなかったため、妊活サプリ(葉酸サプリ)として定評のある『ベルタママリズム』についても紹介しました。
『ベルタママリズム』には、「海洋性」であるクリルオイルと「植物性」の亜麻仁油とエゴマ油のオメガ3がバランスよく配合されています。
妊活サプリでおなじみのベルタですが、「葉酸+オメガ3」のほかにも、GABA、プラセンタ、コラーゲンなどの美容成分を配合しています。
出産後のママさんの美容にも配慮した成分配合になっていますので、ぜひ試してみてください。
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