お酒で乳がんのリスクが1.5倍に!妊活・妊娠中はもっと怖い?

アルコール・お酒・食事 生活習慣

最近の研究発表によれば、お酒を飲む女性が乳がんになる確率は、飲まない人と比べて約1.46倍とのこと。

乳がんは、日本女性が発症するがんのなかで最も多く、がんによる死亡原因の5位。

乳がんを発症する原因の一つが遺伝ですが、遺伝によるものは5~10%。つまり、9割以上は遺伝以外の原因で関係していることになります。

「乳がん」遺伝以外の原因

遺伝を含めた乳がんの原因として、医療法人社団 仁和会「ドクターズファイル」のHPからリストアップすると、以下のようになります。

1.初経年齢が早い
2.閉経年齢が遅い
3.出産経験がない
4.初産年齢が高い
5.授乳経験がない
6.閉経後の肥満
7.飲酒の習慣がある
8.喫煙の習慣がある
9.1親等の血縁者に乳がんや卵巣がんの患者がいる
10.良性乳腺疾患の既往歴がある
11.ホルモン補充療法を行っている
12.糖尿病
13.経口避妊薬を長期間服用している

乳がんの発症原因が遺伝や女性ホルモンに関連している場合、予防が難しいですが、飲酒や喫煙は生活習慣を変えることで発症率を抑えることができるはず。

しかし近年、女性の飲酒は増え続けており、同時に乳がんの発症率が急増しているものの、その関連性がはっきりしていませんでした。

飲酒者の乳がん発症リスクは飲まない人の1.46倍!

JACC Study(※)の最新データを元に、京都大学の研究者たちが分析した結果、”飲酒者の乳がん発症リスクは飲まない人の1.46倍”ということが判りました。

※JACC Studyは、日本人の生活習慣ががんとどのように関連しているかを明らかにすることを目的とした研究をおこなっています。

この分析では、アルコール飲料以外にも、お茶、コーヒーなどについて、乳がんとの関係を調べていますが、お茶やコーヒーについては、統計学的に乳がんのリスクとの関係は認められませんでした。

しかし、アルコールに関しては、興味深い結果がでています。

乳がんリスクは飲酒回数に比例しない!

お酒を飲む回数が週1回未満の女性では、乳がんのリスクが2.07倍!

しかし、お酒を飲む回数が増えたからといって、乳がんのリスクがどんどん上昇するわけではないようです。

日経Goodayによれば、週に1~2回、週に3~4回、毎日、と回答した女性のリスク上昇は、統計学的に有意にならず、飲酒頻度が増えるにつれてリスクが上昇する現象も見られなかったとのこと。

お酒の種類別では、日本酒やビールよりもワインやウィスキーのほうが、統計学上はリスクが上昇する傾向にあるとのこと。

こんなことを書くと、だったら毎日お酒を飲んでも・・・、リスクは同じ?

と言いたいところですが、女性の場合、お酒が影響するのは乳がんだけではありませんから、要注意!

1日15g以上の飲酒で乳がんリスクが約3倍!?

JACC Studyが2005年に発表した内容では、1日に15g以上のお酒を飲むと、乳がんのリスクが約3倍になるとの説明がありました。

さらに、1回の飲酒量が23g以上(日本酒1合以上)の女性では、乳がんリスクが約2倍に上昇。

1日15g未満の飲酒者では、乳がんリスクの上昇が見られなかったとの説明もあります。

今回のJACC Studyでは、2005年の研究発表の内容と異なる結果もありますが、アルコールが乳がんのリスクを上昇させることには変わりがないようです。

妊活・妊娠中の飲酒リスク

女性の飲酒は、乳がんのリスクを上昇させるだけではありません。

女性にとって重要なライフステージの一つである妊活・妊娠では、飲酒は本人だけでなく、胎児への影響を考えなければいけません。

摂取したアルコールが、胎盤を通じて胎児の体に入り障害を起こすのです。

胎児性アルコール症候群は、低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があり、治療法がなく、少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも生じる可能性があるとのこと。

胎児性アルコール・スペクトラム障害とも呼ばれ、アルコール依存症女性の出生児においては3分の1に確認されるそうですから、とても高い発生率です。

ネットでは、妊活や妊娠中の女性の酒量についての質問をよく目にします。

今回のJACC Studyの結果を見ても、「1日何ml以下のアルコール摂取量なら胎児に影響がない」というような安全基準が無いことがわかります。

まして、先天性の障害が子供の将来に与える影響を考えると、飲酒は決しておすすめできません。

とくに妊活中の方は、後悔することのないような生活習慣を心がけるべきでしょう。




 

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