“月経は来ない方がいい”は体操界の常識?

生活習慣

オリンピックは延期になりましたが、かなり前に、スポーツ文化・育成のニュースサイト『THE ANSWER』に、ショッキングな記事が載りました。

”女子選手には「月経は来ない方がいい」”という風潮が、体操競技の世界にはあるようです。

体操選手のなかには、初経が20歳を超える人もいるとのこと。
トップアスリートであり続けるために、女性であることを捨てるの?という批判です。

回転技に女性らしさは要らない

体操競技の回転技は、小柄の選手ほど有利です。体が大きくなればなるほど、回転できる数は減ります。

風車と同じで、直径が小さな風車は早い回転でまわりますが、大きな風車は早くまわることができません。

体が女性らしくなると、回転技には不利ですし、俊敏な技も出来なくなります。だから、体操選手の場合、小柄で細身の選手の方が有利になるわけです。

体操に関しては小さいほうが有利になるため、あえて体を小さく押さえるような練習をさせている場合もあるようです。とても、信じられない話ですが、試合に勝つことだけが目的なら、そのような指導をすることも充分に考えられます。

体を小さく抑えるなんてことが出来るの?と思うかもしれませんが、早くから体操競技を始めて、体重や体脂肪を抑えると、身長も伸びないそうです。

身長スパートと生理の関係

「身長スパート」といって、1年で身長が20センチメートルくらい伸びる時があります。

そして、その翌年くらいに月経が来ると言われていますが、体操の場合、体を小さいままにするために、身長スパートが来ないような練習をさせている場合があるようです。

これが事実だとしたら、女性としての人生を放棄させているとしか思えません。

中学や高校時代の華やかな活躍があったとしても、女性としての将来はどうなるのでしょう。

監督の未来と選手の将来

監督からすれば、世界に通用する選手を育てることは、自分自信の評価につながり、その後のスポーツ界における重鎮となる可能性も秘めています。
監督自身の未来が決まる、といっても言い過ぎではないでしょう。

でも、その監督の出世欲が、純粋な少女の未来を奪っているとしたら、
とても罪深いと思います。

選手自身も、世界で活躍するトップアスリートになりたい一心ですから、監督の指導に疑問を持つことはないでしょう。

一瞬の栄光の代償は大きい

むしろ選手自身が、身長スパートを望んでいないのかもしれません。青春時代の一瞬の栄光をつかむために。

でも、30歳になっても体操選手を現役で続けられるわけではありません。

その後、女性として”子供を産みたい”と考える方もいるでしょう。その時になって、中学・高校時代に体に無理をさせてしまったことを後悔しても、取り返しがききません。

陸上競技などでは、体が小さいことが有利ということはありませんので、あまり極端なケースはないようですが、中学・高校で活躍する選手は、大学や社会人になってから伸び悩むことが多いようです。

日本人選手はなぜ伸びが止まる?

日本人選手が、若いときは世界の舞台で活躍できるのに、年齢が上がると勝てなくなるのは、選手の育てかたにあると言われています。

若い時に、ハードなトレーニングをやり過ぎるんですね。

ある有名な選手は、『あなたは大学以降も伸びなきゃいけない人だから、中高は頑張りすぎないように』と、当時の指導者から言われていたようです。

記事の中で、産婦人科医で、日本スポーツ協会公認スポーツドクターでもある江夏亜希子医師は、次のようにコメントしています。

”・・・何か打ち込んだこと、頑張ったこと。速かろうが遅かろうが『自己ベスト』でいい。自分にとってのベストを目指して頑張った経験が社会人になって生きてくる、そんなスポーツであってほしい。だから、『こんなことになるなら、スポーツなんかやるんじゃなかった』と後になって思う人を産婦人科医の立場から一人でも減らしたいです。”

マラソン選手の疲労骨折の原因は女性ホルモンの減少

マラソン選手が疲労骨折した、との話を耳にすることがあります。

月経が止まるほど体を絞り過ぎて、女性ホルモンが出て来なくなり、骨がもろくなった結果の骨折だそうです。

無月経のリスクを承知で競技を続けるアスリートならまだしも、一番問題なのは、リスクを知らずにそれが良いと信じ込まされているケースだそうです。

頂点を目指して競技を突き詰めることも、人生の一つの目標だけれども、指導者はそのリスクを、若い選手にきちんと説明してあげることが大事ですね。

海外のアスリートがかなり高齢になっても活躍しているのは、若い時に体に無理をさせてないから、とも言われているそうです。

女性としての未来を考える

子供がいるほうが幸せかどうかは、その人の価値観によって違います。

しかし、子供が欲しいのになかなか妊娠できないつらさは、そのときになってみないとわからないでしょう。

有名人が、35歳を過ぎてから”できちゃった婚”などのニュースを見ることがありますが、だれでもがそれほど簡単に妊娠できるわけではありません。

まして、長期間無理に成長を抑えてきたトップアスリートが、普通の体にもどすためには10年以上かかるとも言われます。

トップアスリートに限らず、年齢とともに妊娠確率は急激に下がっていきますから、将来、子供が欲しいと思っている方は、できるだけ早い段階で、妊活の準備を始めることをおすすめします。

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