<男性の不妊治療>横浜市の助成制度・利用は女性の100分の1?

不妊治療

神奈川県・横浜市では、男性の不妊治療にたいする助成金制度がありますが、利用状況がとても低く、2020年度はわずか25件だったそうです。

不妊に悩むカップルの約半数が、男性側に原因があることがわかってきましたが、相変わらず女性だけが不妊治療をおこなっている現実が見えてきます。

ちなみに、横浜市の令和元年度における男性不妊治療への助成件数は 22件ですから、女性への助成件数 2,802件と比べて、1%にも満たないわけです。

約半数が男性に原因があるとすれば、不妊治療をおこなっているカップルの半数は妊娠できる可能性のない治療をおこなっていることになります。

横浜市の動画は、こうした現状をふまえて作成されたわけですが、不妊治療をおこなう医療機関が、女性に対してだけ高額な治療を続けているのか不思議に思いませんか?

検査でわかる男性の不妊症

男性の不妊症の多くは、つぎのような原因によるものです。

  • 造精機能障害
    ・精子がつくれない、あるいは少ない
  • 性機能障害(ED・射精障害)
    ・性行為ができない
  • 精子の通過経路障害
    ・精子がでてこない

日本Men’s Health 医学会のHPによれば、2016年度の発表では、このうち、もっとも多いのが造精機能障害 82.4%、続いて性機能障害13.5%、精路通過障害3.9%となっています。

いずれの原因も、簡単な検査や性生活のなかで明らかになるものばかりです。にもかかわらず、男性の不妊症の治療が遅れるのは、不妊症は女性に原因があるとする先入観があるからです。

男性の不妊症検査は泌尿器科?

男性の不妊症の検査は、泌尿器科でおこないます。

これまでの不妊治療は、ほとんどが女性対象でしたから、レディースクリニックがおこなってきました。男性にとって、検査をレディースクリニックでおこなうのは抵抗がありますし、不妊治療を続けるとなればなおさらです、

実際に、検査のための精液採取に抵抗がある男性も多く、いざとなるとカップルでクリニックを訪れるケースは少ないようです。

男性の不妊症に気づかないまま15年間女性だけが・・・

なかには、15年間も男性の不妊症に気づかないまま、女性だけが不妊知慮を続けていたという、笑えない話もあります。

男性の不妊症の原因は、「乏精子症」。造精機能障害の一種です。

「乏精子症」がわかってから、6回目の胚移植で赤ちゃんを授かりましたが、その費用は約300万円かかっています。

それ以前、15年間におこなってきた女性だけの不妊治療の金額を合算すると、1000万円を超えているのではないでしょうか。

”不妊症の原因の5割が男性!?精液検査がプレッシャーに”の記事で、もう少し詳しく書いています。

最近では、郵送で精子検査をおこなってくれるサービスもあります。クリニックでの検査で悩んでいるより、簡単で精神的なプレッシャーもありません。

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健康な精子とは?

WHOの精液検査の正常値は、以下のようになっています。※この数値は「下限基準値」なので、精子がこの値を、クリアしていないと、妊娠は難しいと考えられる指標なので、十分というわけではありません。

<WHOの精液検査の正常値>※2010年版
精液量:1.5mL以上
精子濃度:1500万/mL以上
総精子数:3900万以上
運動率:40%以上
正常形態率:4%以上(奇形率96%未満)
総運動精子数(総精子数×運動率):1560万以上

実際には、これらの数値をクリアしていても、精子そのものが元気でなかったり、DNAが損傷していれば、妊娠は難しくなります。

こちらの動画は、東京・千代田区の「エス・セットクリニック」が、男性の不妊治療のために、精子を選別する前・後の様子です。

選別前では、元気のない精子がかなり多いことがわかります。

<選別前>

【精子洗浄・選別技術】選別する前の源精液

<選別後>

【精子洗浄・選別技術】選り分けた良好精子群

結婚前から精液が悪化している?

日本Men’s Health 医学会によれば、結婚前から、すでに精液所見が悪化しているそうです。

女性では、高齢になると妊娠が難しくなることがわかっていますが、男性についても同じ。前項の動画でもわかるように、精子の質が悪くなるのです。

原因は、晩婚化。

晩婚化により、結婚前にすでに精液所見が悪化していて、男性の7~8%に、精子数の減少もしくは運動性の低下が認められるとのこと。

さらに、無精子症が1~2%だそうですから、合計すると妊活前の男性の約1割で精液所見に問題があることになります。

男性不妊症の予防

日本Men’s Health 医学会は、男性の不妊症の予防法として、つぎの項目を挙げています。

  1. ウォーキングなどの軽めの運動(メタボ対策)
  2. 1日3食、バランスのとれた食事(亜鉛が含まれる牡蠣やピーナッツ、ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化物質)
  3. 1日7時間程度の長さで、決まった時間に就寝、起床する睡眠
  4. 長風呂をせず、長時間のサウナも避ける
  5. 自転車、バイクに長時間乗らない
  6. 深酒しない
  7. 禁煙

心当たりがある項目、いくつありますか?

生活習慣病は、精子を作り出す精巣の働きが悪くなる原因です。さらに、十分な栄養と良質な睡眠は不妊症の改善にもつながります。

精巣を温めると、精子をつくる能力が落ちることが知られていますし、タバコやお酒の飲みすぎも禁物。

長時間の自転車がいけない理由

長時間の自転車がなぜいけないのか、不思議に思う方もいるかと思います。サドルが精巣を圧迫すると、生殖能力を下げることが知られています。

米国では、サドルを左右二つに分かれたタイプにすることで、男性器への圧迫が減り、性欲が回復するとの研究報告もあります。

中央部が二つに分かれたサドル、中央部に穴が空いたサドルが、男性器への圧迫を減らすとされていますが、接触面積が減るため、逆効果との意見も。

いずれにしても、自転車やバイクに長時間乗るのは、避けたほうがいいでしょう。

まとめ

不妊で悩むカップルの約半数が、男性の不妊症に原因があることが分かってきました。

しかし、横浜市の不妊治療への助成金の支払い実績からは、相変わらず女性だけが不妊治療をおこなっている現実が見えてきます。

全国的にみても、男性の不妊治療の専門医は、女性の不妊治療の専門医の数と比べるとはるかに少ないのが現状。

男性の不妊症の窓口が泌尿器科であることも、二人でおこなうべき不妊治療の大きな障害かもしれません。

精子の状態については、早目に検査をおこなうことが大切ですが、性機能障害(ED・射精障害)については、専門医に診てもらうだけでなく、ライフスタイルや食生活を変えることも大切です。

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