最近、赤ちゃんのビタミンD欠乏症が増加しているようです。
ビタミンDが含まれる食品は、キノコや脂身の魚以外には含有量が少なく、食品だけで必要量を摂るのは困難と言われています。
なんとビタミンDの必要量の半分以上は、日光を浴びることで作られるそうです。
普通に生活していれば、ビタミンDの欠乏症は考えられないわけですが・・・。
UVクリームの使い方によっては、ビタミンDの産生量は大幅に減ってしまうようです。
ビタミンDをつくる紫外線の波長は日焼けをする紫外線の波長とほぼ同じで、 SPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちてし まうことにも注意が必要です。
※環境省「紫外線 環境保健マニュアル 2020」から引用
日光による日焼けを避ける女性が増えてきたことが、母乳の栄養に影響を与え、その結果骨の成長に必要なビタミンDが不足する赤ちゃん増加の原因にもなっているようです。
妊活中の方は、将来の赤ちゃんのためにもビタミンDについて知っておいたほうがよさそうです。
赤ちゃんのビタミンD欠乏症が増えている!?
ビタミンDは、日照条件によっても違いますが、夏の東京なら1日10~20分程度日光を浴びれば、体内でつくり出すことができる栄養素です。
乳幼児のビタミンD欠乏症が増えているとの発表は、なぜ?と思う反面、紫外線からの被ばくを避ける若い女性の生活習慣を考えると、なるほどと納得させられます。
ビタミンDの欠乏は、お母さんと赤ちゃんの体にも影響を与えますから、極端な紫外線対策には注意が必要です。
ビタミンDのはたらき
ビタミンDには、腸からのカルシウムの吸収を2-5倍程度に増加させる働きがあります。
ビタミンDが不足すると、いくら食事でカルシウムを摂っても十分吸収されないため、 カルシウム不足になってしまいます。
血液中のカルシウム濃度が低下すると、けいれんなどの症状が起こるため、骨にあるカルシウムを溶かして供給することになります。
骨のカルシウムが減少すると、骨の強度が低下して曲がりやすくなり、結果として、成長期の子供の場合はくる病、成人では骨軟化症といった病気が起こるようになります。
赤ちゃんのビタミンD欠乏症
赤ちゃんのビタミンD欠乏症では、”高度のO脚”や”けいれん”がみられるそうです。
お母さんのビタミンD不足は、もともと骨量が少ない赤ちゃんにとっては大きなリスクになります。
ビタミンDの不足は、紫外線による日焼けを避ける習慣以外にもいくつかの原因があります。
- 完全母乳栄養
ーお母さんからの免疫をもらえるので、感染症のリスクを減らすなどのメリットがありますが、母親の食生活や生活習慣によっては、栄養が不足することになります。
- アトピー性皮膚炎による除去食
ー乳幼児の場合、アトピー性皮膚炎の30~40%は食物アレルギーをともなうとようですが、除去食療法によって栄養障害を起こすことがあります。 - 赤ちゃんの日光浴不足
ー赤ちゃんの肌はとても薄いので、紫外線の影響を強く受けてしまいます。そのため、つい日差しを避けすぎることもあるようです。
赤ちゃんの日光浴の注意点
赤ちゃんの場合、皮膚がとても弱いので、大人と同じように日光浴をするのは危険です。
強い日差しを避けるのはもちろんですが、紫外線が弱い朝夕の涼しい時間帯に外出するのがポイント!
薄い長袖を着せて、帽子やベビーカーの日よけを上手に使うようにするといいようです。
ビタミンDを補うサプリメントの活用
日光を浴びたほうが良いとわかっていても、日光浴ができない妊産婦さんもいます。
また、住まいの陽あたりが悪かったり、冬に外出する機会が減るなど、ビタミンDが不足する原因はいろいろあるようです。
ビタミンDは、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても、健康な骨をつくるために必要ですが、授乳期のお母さんは母乳をつくるために大量のカルシウムを使ってしまいます。
ビタミンDの不足を補うためにサプリメントを利用することは、環境省のマニュアルでも推奨されています。
妊活サプリとして良く知られている「ベルタ葉酸サプリ」は、葉酸だけでなくビタミンDなどの栄養素がバランスよく配合されていて、授乳期でも摂りたい成分を配合しているのが特徴です。
食事や日光浴などの制限からビタミンDを摂るのが難しいようでしたら、ぜひ試してみることをおすすめします。
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